「防腐剤フリー」実際のところは?

うそほんとう

もしかしたら思い込み
間違った解釈をしていませんか

「防腐剤フリー」実際のところは?

防腐剤は悪者という誤解

「防腐剤フリー」「パラベンフリー」と聞くと、肌に優しそうなイメージがあります。実際のところは…。
防腐剤を入れないと何より水が腐ってしまいます。水道水に塩素が入っているのも、入れないと細菌が繁殖して腐ってしまうからです。

防腐剤フリーと書かれている化粧品は、水を使っている以上、防腐剤未使用なわけではないことがほとんどです。防腐剤フリー=化学添加物の防腐剤は配合していませんよという意味。たとえば、ローズマリーエキス、オレンジオイルなどは天然の防腐剤です。抗菌力に優れた多価アルコール類、BG、ペチレングリコールなどを保湿成分として配合し、防腐剤の代わりにすることもあります。防腐効果がある成分でも製造販売会社が「保湿成分」として配合すれば、「防腐剤フリー」になります。

ただし「防腐剤フリー」の商品がまったくないわけではありません。使い切りサイズだったり、逆止弁やエアレス機能などで容器に細菌の混入を防ぐ工夫がされていたり、使用期限が決められているものは、「防腐剤フリー」であることがあります。