0.1%でも1%でも「原液100%」?

うそほんとう

もしかしたら思い込み
間違った解釈をしていませんか

0.1%でも1%でも「原液100%」?

知っておきたい原液表現

「原液100%」と聞くと、濃厚でとても効果がありそうな印象を受けます。たとえば「プラセンタ原液100%」をうたう製品があったとします。本当に100%のプラセンタ原液なら、茶色く十分匂いを感じる液体になります。無色透明で匂いもほとんどないとしたら、水が加えられているからです。それでも有効成分がプラセンタしか入っていなければ「原液100%」と表示できます。成分表示を見ると、水・プラセンタ・グリセリンなどと書かれていることがほとんどです。

ヒアルロン酸も高純度に精製されたものは白色の粉末です。水に溶かさなければ肌に塗布できませんが、0.1%でも1%でも他の成分が混ざっていなければ「100%原液」と言うことができるのです。

M BELLEZA EXO®シリーズ
開発者から

ヒト幹コスメに配合される「幹細胞培養液※100%」も同じです。
そもそも幹細胞培養液は高額な原料です。ただし、ただ濃度が高ければ良いというものではありません。重要なのは「何%くらいに薄めて使うほうが、ちょうど良い効果が出る」というデータを持っているか。データに基づいた開発が行われているかだと思います。

エンチーム(株)弓ヶ浜工場
研究開発課 米原実秀

※ヒト幹細胞培養液幹細胞を培養し、その培養液から幹細胞を取り出した上澄み液のこと。 幹細胞上清培養液には、成長因子が多く含まれていることがわかっています。